新・気まぐれ読書日記

新・気まぐれ読書日記 (22) 石山文也 猫本屋はじめました

ここだけの話だが「あなたは猫派、それとも犬派?」と聞かれたら迷わず「猫派です!」と答えるだろう。なぜ、ここだけの話か、というとカミサンが極端な「猫嫌い」だから。結婚以来、犬は2匹飼ったが嫁いだ娘が置いていったミニプードル...

新・気まぐれ読書日記 (21) 石山文也 北緯66.6°  

大型書店の新刊コーナーで『北緯66.6°』(森山伸也、本の雑誌社)が目についた。副題は「北欧ラップランド歩き旅」である。歩くのは嫌いではないし、健康のためにはなるべく歩くようにしているが近年、なにやかやといいながら歩行距...

新・気まぐれ読書日記 (20) 石山文也 神馬

数ある<居酒屋紹介本>のなかでひとつの店だけを紹介するのは間違いなく初めてではないだろうか。上野敏彦の『神馬(しんめ)』(新宿書房)は京都・西陣で80年の商いを続ける居酒屋の毎日を綴る。数百年以上の老舗がひしめく京都だか...

新・気まぐれ読書日記 (19) 石山文也 慟哭の海峡

新刊コーナーで「海峡」の二文字が目にとまった。海を漕ぐシーカヤックは久しく休眠中だが、私の場合、海とか海峡、島という題名が<視覚誘因効果>となって、つい手に取ってしまう。門田隆将の『慟哭の海峡』(角川書店)もそんな一冊だ...

新・気まぐれ読書日記 (18) 石山文也 偶然の装丁家

書店で矢萩多門の『偶然の装丁家』(晶文社)を手に取ったのはまったくの偶然だった。おっと、題名と同じく<偶然>の2文字を使ってしまったけれども、彼が人気の装丁家で多くの作品を量産している人物とは知らなかったし、他にも多くが...

新・気まぐれ読書日記 (17) 石山文也 石の虚塔

わが読書スタイルを、前回うっかり<寝ながら読書>と紹介したら妙に受けてしまった。そんなことより紹介した本のことを聞きたかったのに。今さら、ではあるが「資料として読む本は机に座って!それ以外は寝る前に」と言い直しておく。と...

新・気まぐれ読書日記 (16) 石山文也 僕のおかしなステッキ生活

もっぱら書斎のベッドに寝転がって、だから<緑陰読書>というには当たらないだろうが、起き上ったときには、お隣のザクロの実が色づいたのを見つけたり、遠くの山並みを眺めたりできる<緑が楽しめる環境>ではある。ここ数日続く突然の...

新・気まぐれ読書日記 (15) 石山文也 犬の伊勢参り

この読書日記を欠かさず読んでくれている友人から「たまには文庫とか新書とか紹介してよ」という声がかかった。リクエストとあればお応えしないわけにはいかないではないか。「ジャンルはそういうことだから曲は適当に」とリクエストされ...