蚤の目大歴史366日

“1月18日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1657=明暦3年  江戸城の天守閣をはじめ江戸の町の大半を焼いた「明暦の大火」が起きた。 前年11月から80日間もまったく雨が降らず江戸の町は乾き切っていた。午後2時ごろ、本郷円山町の本妙寺から出た火はおりからの北西...

“1月17日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1942=昭和17年  彫刻家・土方久功が南洋庁の後輩・中島敦とパラオ一周の旅に出た。 土方は東京美術学校(現・東京芸大)を卒業後、東京で活動していたが1924=昭和4年に新天地を求めて公学校=初等学校の図工教員として...

“1月16日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1605年  セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』前篇がマドリードで刊行された。 当時流行していた「騎士道物語」を読み過ぎて妄想の虜になった下級貴族の主人公。自らを伝説の<騎士>と思い込み、痩せ馬ロシナンテにまたがり、...

“1月15日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1939=昭和14年  明治生まれ最後の横綱となった双葉山の連勝が69で止まった。 両国国技館の初場所は初日から連続大入り満員の盛況が続いた。観客の誰もが体調良好の横綱の神業のような<勝ちっぷり>を見たいと足を運んでい...

“1月14日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1959=昭和34年  南極の昭和基地に残されていた樺太犬・タロとジロの生存が確認された。 2頭は1年前に天候悪化でやむなく小型飛行機で基地を脱出した西堀栄三郎隊長らの第1次越冬隊が残してきた15頭の生き残りだった。犬...

“1月13日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1957=昭和32年  雑誌「旅」に新進作家・松本清張の推理小説『点と線』の連載が始まった。 年が明けた。 安田辰郎は、一月十三日の夜、赤坂の割烹料亭「小雪」に一人の客を招待した。客の正体は、某省の或る部長である。 安...

“1月12日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1914=大正3年  鹿児島・錦江湾に浮かぶ桜島が大爆発を起こした。 前日からの地震に引き続いて午前8時過ぎから頂上南岳西側の山腹から噴火が始まった。東側の鍋山も同時に噴火して噴煙は7千から8千メートルにも上った。これ...

“1月11日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*708=和銅元年  武蔵国秩父郡で発見された銅を献上された元明天皇は元号を和銅に改めた。 現在の埼玉県秩父市黒谷で見つかった和銅はいわゆる自然銅で「ニギアカガネ」と呼ばれていた。わざわざ当時の都の奈良・藤原京に運ばれて...