蚤の目大歴史366日

“9月13日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1912=大正元年  明治天皇の大喪の行われた夜、乃木希典夫妻が赤坂の自邸で殉死した。   うつし世を神さりましし大君の御あと慕ひて我はゆくなり の辞世の歌が残されており、各紙はそろって号外を発行した。 陸軍大将、学習...

“9月12日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1872=明治5年  わが国初めての鉄道が新橋―横浜間に開通した。 当初、開業は重陽の節句の9月9日を予定していたが暴風雨のため延期され、この日が正式な開業日となった。(新暦:10月14日が鉄道記念日)開業式の行われる...

“9月11日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1885年  作家D・H・ローレンスがイギリス・ノッティンガムの炭鉱町に生まれた。 父が炭鉱夫の頭で母は技師の娘。母の影響を受けて育ち、大学を出ると教職に就きながら文芸雑誌に詩が掲載されて文壇にデビューした。27歳の時...

“9月10日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1970=昭和45年  ハワイの俳句愛好家が待ち望んでいた『ハワイ歳時記』が発行された。 ホノルル市の博文堂刊で英題は「Hawaii Poem Calendar」、四六横判432ページ、布貼のしっかりした装丁に函付だ。...

“9月9日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1694=元禄7年  俳人・松尾芭蕉は重陽の節句で菊祭りの奈良にいた。 南都といわれる古都でゆっくりしていたわけではない。前日、兄の子の又右衛門と弟子の支考、惟然(いぜん)を伴に風邪気味なのをおして故郷の伊賀上野をたち...

“9月8日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1944年  ロンドン市民は未明の空襲で再び新たな恐怖に襲われた。 ドイツの「新型ロケット爆弾・V2」によるものである。もちろんその名前までは知る由もなかったが、6月12日から始まったV1ロケットが低空から「ブーン」と...

“9月7日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1945=昭和20年  原子爆弾の惨禍を受けた広島を連合国の従軍記者団が初めて取材した。 「読売報知」はこの日の朝刊でつい先日まで<敵国>だった従軍記者団の報道ぶりとして広島の原爆被害の惨状を間接的に報道した。原爆被害...

“9月6日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1620年  清教徒たちを乗せたメイフラワー号が新大陸アメリカへ向けてプリマスを出港した。 因習に縛られたイギリス国教会の迫害をのがれて102人が新天地を求めて旅立った。66日間の厳しい航海の末に船が<釣り針>のように...